今回の話題は、中国人って自分の国のことも知らないでやんの、と揶揄する話ではなく。ちょっと中国に行って「中国は〜」って語っちゃう日本人の話に気を付けましょう、という話。
中国、地域差あり過ぎ問題
ヤンメイは中国人と結婚しているので、日本人の中では中国への縁が深い方です。
で、8年付き合って分かったことは、
中国って分からね〜!
ってこと。
少なくともヤンメイに「中国って〜」と中国をひとくくりにして語る勇気はないです。国際結婚しているヤンメイも、いいとこ「杭州って〜」(妻の実家辺り)と言うのが関の山でしょうか。
日本の25倍の国土に54の民族ですよ?
もう、地域差あり過ぎて話にならないの。
北と南も違うし、都市部と農村も違うし。
中国人だって分からない中国
結婚以来、「ねぇ、中国って○○?」と言う質問を何度もしてきましたが、大体の答えは「分からないよ」。これ、無知ではなく誠実な答え。「中国って~」とくくるとデタラメな答えになっちゃう場合が多いんです。
日本だって地域差を話題にするケンミンSHOWなんて番組があるくらいですからね。中国では大きな省なら日本より広かったりするので。下手すると離れた省なんて、外国感覚ですよね。
外国人が
北海道行って「日本、すげー寒い国だった」とか
沖縄行って「日本人、みんな半袖、短パンで島ぞうりだった」
って日本を語ってたら
「それ一部だから!」
ってなるよね?
それのもっとスケールの大きい感じが中国。国内での差がとっても大きいので、日本人の語る「中国は〜」って、群盲象を評す感じだと思うんだけどなぁ。
国内で言葉が通じない?
一例を挙げると、そもそも中国人同士で中国語が通じません。これは、妻とその友人=青島の人の場合。いや、普通に話すと通じますよ?普段、中国人の話しているのは北京語、という標準語です。
ですが、それにお国訛りが入ると、他の地域の人では理解不能なようで。青島人の夫婦同士で話されると、妻も「ナニ言ッテルカ分カリマセ〜ン」状態になっております。
日本でも津軽弁とかウチナーグチとか、標準語しか分からないと通じない方言は多々ありますけどね。多分、ネイティヴレベル(?)でそれを操れるのは、高齢者ですから。年代が下がるほど標準語ミックス率が上がります。
これが中国だと、20〜30代といった比較的若い世代でも標準語ミックス率が低いままなんですかね。少なくとも、年寄りしか方言が話せない、といった状況ではないようです。
自分(の国)をどれだけ知っている?
ちょっと話が逸れましたが。
結論としては、地域差が大きいので、中国人でも知ってるのは自分の地域が中心。日本人も当然、行った地域の事しか分かってない。文化の専門家はさておき、一般人の「中国は~」論には相当の地域差が混ざってる、と見た方がいいと思います。
だってねぇ、ヤンメイは日本のことだってろくすっぽ分かってないですよ。妻が外国人で子供が3歳だとなおさらそれを実感します。「日本では○○なの?」って聞かれる度に、ホントかな~?と思いながら返事をすることがしばしばあります。これは、結婚前までは全然感じなかったこと。
僕らは「日本は~」ってひとくくりにして語ってるけど、それは思い込みで実はデタラメかもしれないな、って疑念が国際結婚を通して初めて湧いてきたのでした。これって自分を客観視するにはまたとない訓練ですよね。
国際結婚のメリットはこんなところにもあるのかもしれません。