昨夜、結構な騒音が聞こえてきました。ヤンメイ家は二重サッシなので、外からの音は珍しいのですが。どうやら、エンジン音らしく暴走族(まだいるのかな?)のようです。
中国人、暴走族を習う
妻は何の音かと首を傾げていたので、多分、暴走族だよ、と答えると納得の模様。ふと思いつき、暴走族って知ってるの?と尋ねると「中国の日本語学校で習った」と驚きの答え。
えっ!そんなの習うの!?
習うらしいです・・・
内容としては
・バイクに旗を立てる
・頭の毛は立てているか奇抜な色やデザイン
・バイクで大きな音を立てて走る
みたいなことを習ったようです。
日本人としては、日本語の初学者に教えて欲しいことは他にも色々ある気がしますけど、およそ正しい認識かと。10年近く前のことをこれだけ覚えているのだから、結構印象的な内容だったのでしょうね。日本に関心を持ってもらうという点で、作り手の意図は成功しています。
暴走族は日本独自の文化
では、中国には暴走族はいないのでしょうか?妻が中国にいた10年くらい前には(杭州の目に見える範囲には)いなかったようです。
そもそも、ヤンメイは中国でバイクを見た覚えがありません。原付きみたいな電気バイクはよく見ましたが、ホンダさんだのカワサキさんだので出している、いわゆるまたがるタイプのバイクは全然見ないんですよね。ごくたまに、オフロードバイクがいるくらい。
若者に全然人気がないのか、値段が高過ぎるのか、とにかくバイクに乗ってないんだから、暴走族がいないというのも道理です。
そう考えると、アメリカのバイクギャングとも違うし、日本の暴走族は独自の文化、と言えるのかも知れません。
交通違反のセーフラインの違い
さて、そんな会話の中で妻に驚かれたのが、彼らが違法な存在であること。普通に存在して公道を走っているのだから、暴走族は合法な存在だと思ってたらしいです。
なので、あのように騒音の出るバイクは違法だし、ノーヘルやスピード超過も含めて道交法違反だらけだろう、と答えると「なぜ、捕まらないのか?」と当然の疑問。警察の職務怠慢ではないか、と憤ってました。
とはいえ、ヤンメイから見れば中国の交通道徳も相当なものです。日本なら警察の前では当然アウトな行為でも、中国では必ずしも捕まる感じではありません。
飲酒運転も、中国の一般人の間では日本ほどダメって意識ではないみたい。もちろんダメなんですが、雰囲気としては4、50年前の日本みたいな感じで、ばれなきゃオッケー、まっすぐ歩けるから大丈夫、的な。
そう考えると、日本もルール違反に厳しくなりましたね。警察の偉い人も「交通違反で捕まったら変な言い訳をせず、おとなしく反則金を払うように」と家族に言ってるらしいので、揉み消しなんて今日び出来ないというか、割が合わないのでしょう。
逆に、ルール違反に厳しいはずの日本で暴走行為が続けられたのって不思議です。妻の疑問や憤りももっともだなぁ、と思います。