今日は中国の大晦日です。旧正月なので毎年違ってて、妻からきかないと分からないんですけど。なんかね、昨日、テレビ電話で義実家と話していたら、もう爆竹が鳴っていました。
フライングじゃね?
それでもいいんです、楽しいんだから。
今回は、そんな中国のお正月のお話。
お正月料理?大晦日料理?
昨夜、ヤンメイ家は春巻き食べました。だって、大晦日(イブ)だったから。いや、休みの関係で、昨日なら出来たてアツアツ食べられたので。
あれ?春巻って正月料理なんじゃなかった?早いよね?
という、嬉しいツッコミを入れてくださるコアな読者以外の人!これを読んで勉強して下さい!!
話が脇にそれましたが、中国ではお元日(?)も含めて、大晦日から盛り上がっちゃうんですよ。なので、大晦日から準備をしたら、夜にはもうご馳走を食べはじめるんです。
ですから、お正月料理とはいうものの、実際は大晦日料理でもあるワケ。
中国のお正月料理
で、上記のエントリーでは、お正月料理の定番って春巻くらいです、ってことになってましたが。他にもあったようです(汗)。
北はやっぱり餃子。すぐ冷めちゃうし、お雑煮やお餅みたく、熱いうちに食べるんでしょうね。
南は湯元。なに、それ?風呂?
いえいえ、お料理の名前ですよ。ミニトマト大の小さな大福を連想すればオッケーです。お汁粉と逆で、アンコの入った団子ですね。これも、例のダブルスタンダードで、しょっぱいバージョンもあるようですが、ヤンメイは甘いのしか食べたことありません。
丸いお餅をみんなで食べる。丸は団らんとか円満の象徴ですから。縁起を担いでいるというか、来たる新しい年に向けての願いの表れですよね。ちょっと、おせち料理のそれぞれにダジャレ的な意味が込められているのと通じる気がします。
あと、可愛いな、と思ったのがコレ。まんま食べたり、鍋に入れたりするもので、金魚を模してあります。これもお正月の縁起物みたいです。
あとは、まぁ、本当に好きなご馳走を並べます。それらを大晦日から食べはじめるのが中国のお正月スタイルだと。
日本だって大晦日からご馳走?
でも、これって中国だけの風習ではなく、日本だってやってるんです、フライングおせち。
北海道のある地域では、大晦日にせっせとおせち料理を作り、出来上がると紅白を観ながら食べちゃうらしいです。
とはいえ、これは現在50代の元道民に聞いたことなので、今でも続く文化なのかは分かりません。さすがに、旧正月ではなく、普通の大晦日の話です。
中国版紅白
紅白を観ながら、なんて書きましたけど、中国も事情は一緒。やはり、大晦日に紅白を観ながら家族(一族)団らんをするんです。ご馳走を食べながら。
厳密に言うと、中国の紅白に相当する番組は「春节联欢晚会」(春節連歓晩会)といいます。紅白に分かれて勝負しません。
じゃあ、紅白じゃないじゃん!?
うん、まぁ違いますけどね…
でも、出ること自体が名誉だったり、大晦日の晩のぶっちぎりの視聴率と知名度とか、結構共通点は多いんですっ!!
内容は歌に限りません。コント、手品、舞踊、etc。エンターテイメントであればなんでもありの、ごった煮番組。この辺も日本のお正月番組と混ざっていて、大晦日からお正月までの区切りのない感じが伺えます。
ちなみに、日本の紅白では物議をかもす投票結果。中国紅白でも番組の最後に投票があるそうです。紅白でもないのに?これ、一番良かった出し物に投ずる、真の人気投票です。一番良かったのは何?という残酷なまでの単純さ!
大晦日とお正月の区切りはあいまいなのに、一年の最後にガチだな、中国。結果は後日に出るようで。日本の紅白みたく一票の格差とかないのかな?
色々違うようだけど、カウントダウンをしたらそこで終わりっていう国より、共通点を感じる中国の大晦日のお話でした。