現在、中国では絶賛お正月中なので。中国人妻を持つ家庭としては、ちょっとはお正月らしくご馳走でもたべようか、と。中華メニューを選んで、池袋に火鍋を食べに行きました。ヤンメイ、外食で火鍋は初体験ですが、色々異国情緒溢れるイベントになったので。今回は中国の鍋体験のお話。
池袋に中国があった
池袋はミニ中華街といいましょうか、部分的にコアな中華系のお店がある街です。その一角に、中国人が集う鍋のお店「海底撈火鍋」があります。
元々は上海でオープンした有名店なので店の客はほぼ中国人。スタッフも中国人なので、日本にいながら中国に行った気分になれます。もちろん、日本人も普通に入れますが、周りを見ても日本人はヤンメイ達しかいませんでした。
火鍋って何さ?
で、そもそも「火鍋」って何かというと、中国の鍋料理です。なんかね、イメージでいうと辛そうな感じがあるでしょ?もちろん、辛いのもあるんですが。そうじゃないのも「火鍋」なんです。別に羊肉ばかりでもないし。
多分、しゃぶしゃぶを含む鍋料理の総称です。地域により具にもタレにもバリエーションがあるので、「火鍋」=日本でいう「鍋」くらいにざっくり考えておけば近いのかな?と。
有名なのは、アイキャッチ画像のように鍋が二つに分けてあって、片方が真っ赤な激辛のヤツですよね。もちろんあれも含めて、真っ赤じゃないのもみんな「火鍋」ってことです。
出来上がったのを運んで来るのではなく、火にかけながら食べる鍋だから「火鍋」なのかな?
「海底撈火鍋」はこんなトコ
アクセス
池袋の東口、西武の地下を越えて進み、パチンコ屋の入口と一体になった40番出口から出れば、すぐ目の前です。
ヒューマックスビルの5階のエレベーターを出ると、もう店員さんがお出迎え。混んでいるとここでも待つことがあるのか、店外なのにナッツ系のおつまみが置いてあります。
エントランス
一緒に約束した日中夫婦より少し早く着いたので、店内の待合スペースで待つことに。セルフですが、お水やコーヒー、やはりおつまみがあり、おしゃれな空間で心地よく待てます。っていうか、高級店なの?やけにキレイだしサービスがいいんだけど。
地元上海ではその中国離れしたサービスの良さが人気だったようで、そんなに高価じゃないみたい。ホッ。
ちなみに、その待ち合いスペースの一角にネイルスペースも。そんなに待つのか、中国人の習慣か。さっそく異国感が出てきます。
店内はゆとり空間
さて、無事合流して通されたのは、吹抜けの解放感がしゃぶしゃぶ屋の域を超えた空間でした。これはパッと見の演出もあるのでしょうが、席の間にもゆとりがあって快適です。詰め込み感が全然ないのがお分かりいただけると思います。
席に着くと、係の人がiPadのメニューとエプロンを持ってきます。これだけはね、紙のラミネートのやつの方が見易いけど。エプロンは嬉しい。火鍋で辛い赤いベースを頼むと、はねた時の服が悲惨なことになるので、とても良いサービスです。
イスに置いた荷物にも汚れ除けのカバーを掛けてくれるし、サービスで有名になったというのもうなずけます。
ウリはおダシとタレバー
ヤンメイ達は、牛、羊、鳥、魚、野菜、豆腐を満遍なく食べられるセットを注文。それに珍しいのでカエルさんも食べることに。
鍋のダシは4種類まで選べるようですが、子供もいたので辛くないダシ、白湯とキノコを選びました。結果としてこれは大正解で、薬味のネギとパクチーを浮かべて、このスープを飲むだけでも美味しい。
ちなみに、コースを頼むとサラダバーならぬタレバー(?)が付いてきます。各タレを自分でブレンドして、オリジナルの味を作ります。
これ、とってもいいシステムなんだけど、たくさんあるタレに目移りして、手当たり次第に入れちゃうと問題が。偶然気に入った味が出来ても再現できない!どれがどの味か分からないで入れてるからね。
なお、このタレバーはお漬物、枝豆、果物、デザートも含まれていて、なかなかお得感あります。特に、万能ネギやパクチーもお代わり自由だから、好きな人は嬉しいですね。
今回のデザートは白きくらげとナツメ。中国では定番的なものですが、これも美味しいのでまた満足。ヤンメイも結婚するまで白きくらげを知りませんでしたが。物は葛切りっぽい、プルプル感とツルッと感が素敵なスイーツです。
名物、踊る麺
そんな、日本のしゃぶしゃぶ屋さんとは一味も二味も違う食事を楽しんでいたら。通路でヒモを振って踊ってるように回る店員さんがいるのですよ。
これね、麺を空中で振りながら延ばしてたんですね。イタリアのピザ屋でクルクル回転させて生地を延ばすアレみたいです。実用性かパフォーマンスかは分かりませんが。見ちゃったので、早速追加で2人前頼んじゃいました。〆は麺です。
味?二の次でもいいんですが。柔らかさとモチモチの食感が他のどの麺とも違い、ちゃんと美味しかったです!
アトラクションが凄かった!
でも、今回このお店に来て良かったなぁ、と思った一番の理由は、実はお料理ではありませんでした。料理屋で料理以上の何が気に入ったのか?それは「四川变脸」の実演が見られたこと。
ざっくり言えば、京劇のお面の早変わりです。あれをレストランのスタッフがやっちゃうんです!びっくりしました。一度や二度でなく、連続で一瞬にしてお面が変わっていく様は、見事ですよ!多分、中国に旅行に行くと、四川の方面だとオプショナルツアーであるかも知れません。
それが、本場を遠く離れた東京で、ランチタイムに見られたのって、スゴいことなんです!何しろ、中国人の妻だって、実演は初めて見たくらいですから。
ただ、これがお正月の特別な演出か、四川つながりで普段もやっているのかまでは分からないのですが。
ともあれ、美味しいくてお腹もいっぱい、目にも楽しい。そんな食の空間が池袋にはありました。それでいて、麺やカエルなどを追加しても1人4000円程度ですから。ヤンメイ大満足で、リピーター決定!
中国人がご家族にいる方もいない方も、一度行ってみて欲しいなぁ。そんな、池袋火鍋体験のお話でした。
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