もし、貴方が中国人の彼女(彼氏)と付き合っていて、何かお祝い事があるなら、ホールケーキを買って下さい。
しかも、それは必ず丸い型でなければなりません!
それだけで、あなたの株は大きく上がるでしょう。「分かっている人だ」と。
今回は、そんな中国人のお祝いホールケーキへのこだわりのお話。
中国のお祝いケーキは丸ごと
妻は誕生日になるとホールケーキを買ってくれます。クリスマスでもホールケーキです。3人家族なのですが、とにかくお祝いはホールケーキなのです。もっと言うと、子供が生まれる前の、2人世帯だった頃からホールケーキ派でした。
蛇足ながら書いておくけど、ホールケーキってケーキの種類とかロールケーキの誤変換じゃありませんよ。カットされていない、丸ごとのケーキのことです。念のため。
それで、これは妻のこだわり、というより、中国社会の風潮として、お祝いは丸いホールケーキなのだそうです。
お祝いじゃなくても丸ごと?
そもそも、もしお茶飲みとかで、ケーキを買って行く時。バラのケーキを買って行くのはあまりないとのこと。なんか貧乏臭い感じで。
若い人は全然違うけど、日本でもある年代以上は和菓子屋とかで単品、一個買いがしずらい、みたいな感覚なんでしょうか?
ヤンメイ妻は、居酒屋的に少量を色々食べるのが好きで、ケーキも普段はバラで色々買うのですが。中国ではホールで買いたくなると。
確かに、以前、妻が義父にケーキをおねだりした(ヤンメイが食べたがっている、と言って買ってこさせた)時も、義父母とヤンメイ夫妻だけなのに、ホールで買ってきてくれましたから。そういう風潮なんですね。
中国のケーキ事情
ちなみに、他都市は知りませんが、ヤンメイ妻の故郷、杭州は普通に美味しいケーキ屋さんがあります。
これって結構スゴイことです。昔、20年以上前に観光で行った北京ではケーキ屋さんをあまり見なくて。ようやく見付けたら、売ってるのはバタークリームケーキのみ。しかも、味は微妙。
そんな時代を経て、現在はお金さえ出せば、日本と変わらず美味しいケーキが食べられるようになりました。とはいえ、高級ケーキ店のため1個1000円くらいするので、ホールだと1万円前後!?現地の貨幣感覚だとみんなが気軽に買える値段ではありませんけど。←日本人の感覚でもそうだよ!
中国のパティシエがどこで修行したかは知りませんが、お洒落なお店が当たれば高給取りになれそうです。実際、日本にあるフランス有名パティシエのスクールでは、定員の多くを中国人が占めているところもあるとか。フランスに行って修行するよりは安価に勉強出来ますもんね。
お祝いケーキが丸型の訳
話を戻しますと、お祝いケーキはホールで丸型です。丸いことに意義があります!
妻:ケーキはね、丸くないといけないのよ!
絶対よ!!
ヤ:はぁ?なんでよ⁈ケーキも四角とかあるでしょ!?
写真大好き中国人ですから。SNSとか探せばすぐにあるだろう、とタカをくくって見てみると…
ないんですよ!
ホールのケーキは丸型ばかり!
ケーキの写真自体は結構あるんですが、全て丸型です!!
ず〜っと探してたらようやく1つ、長方形のを見付けました。しかし、ロウソクとかないのでお祝い用ではないかも。とにかく、それくらいレアでした。
それで、お祝いのケーキはなんで丸型じゃなきゃいけないかというと。
丸というのは、円満とか順調とか、そういうイメージの象徴なんだそうです。なので、年に一度の誕生日のお祝いなら、迷わず丸型を選ぶべきなんですね。
お正月に湯元という縁起物のあんこ丸餅を食べる理由とほぼ一緒。その件はこちらに↓
ですから、せっかくお祝いでケーキを買うなら、中国人には丸型を買ってあげましょう。例え2人きりでも、お相手の方に喜んでもらえると思います。2人でホールとかバカァ!?と言われても責任は取れませんが(笑)。
大学の授業では習わない、小さな習慣のお話でした。