突然ですが、オープンカーに乗ったことありますか?
いや、暑さで頭がヤラれたとかじゃないです。素質はありますけど。
乗ったことある人、乗ったことない人、そもそも今の愛車がオープンカーな人、色々いると思います。実は、オープンカーに乗ったことがあるかどうか?は、ある価値観を反映しています。
いや、先週、チェコ好きさんのエントリーを読んで自分なりに思ったことがあり。
そんな思いを綴ってみました。
今回は、人生を変える一番簡単な方法について。
オープンカーっていりますか?
そもそもオープンカーって別にいらない車です。基本2シーターだし、後部座席はあっても居住性はないも同然だし、荷物は乗らないし。対象が非常に限られる完全に趣味の車です。
自家用車だとして、唯一の車にオープンカーを選ぶとしたら、かなり思い切りのいい、侠気溢れる選択ですよね。
もちろん、格好いいとか自然との一体感があるとか目立つとか楽しい所もたくさんあると思いますが。
実際はなかなか乗る機会がないでしょう。お金持ちでセカンドカーかサードカーがあるとか、友達が持っているとか以外には、庶民のヤンメイにはレンタルするくらいしか乗る手段を思い付きません。
それでも前記の不便さをおして割高なオープンカーを借りる人は、実用性以外のところに価値を感じる人だと言えるでしょう。もう、乗りたいか、乗りたくないかだけが選択の基準と言えます。気分に従う人かどうかの踏み絵でもありますよね。
でもオープンカーに乗ったよ
それでもヤンメイ、実は以前オープンカーを借りたことがあります。まだ子供が出来る前、仕事でハワイに行った時のことです。
基本、ソロ活動のない国際結婚夫婦、ハワイももちろん一緒です。が、当時、妻はハワイ未経験で大変ハワイに偏見を持っており。ぶっちゃけ全然行きたくない人でした。こっちも大枚叩いて付いてきて貰わなくても全然構わないはなんとかして一緒に来て貰いたいので、色々気に入りそうなイベントで気をひくワケですよ。その一つがオープンカーでした。
ヤンメイ自慢ではありませんが、仕事人間でした。完全に昭和脳です。しかも、質素倹約を旨とし華美を廃するという、江戸時代に推奨された庶民の暮らしの体現者です。実際、若い頃は修業に明け暮れ貧乏ヒマなし。少しお金が入ればまた修業、と結婚までは無駄とか潤いとはあまり縁のない暮らしを続けていました。
なので、車もね、仕事場がハワイの離島でレンタカー以外の足がないから、仕方なく借りることにしたのです。もちろん、必要最低限、用が足りればよいので一番安いのを借りようと思っていましたよ。
すると、妻が言うのです。
オープンカーがいい!オープンカーにしよう!!
はいっ!?
大丈夫、いくらも変わらないよ。せっかく南の島に行くんだから、オープンカーが楽しいよ。私達は経験にお金を払うべきなのよ。
と自信満々におっしゃるのです。
はぁ…、さよですか。
同様に、宿も安宿ではなく、オーシャンビューの絶景が広がるオサレなコンドミニアムを選択。こういうエサを用意して、ようやく妻をハワイに連れ出すことに成功したのです。
これ、それまでのヤンメイの人生ではありえない選択でした。まぁ、単純にお金がなかった、ってことでもあったのですが、貧乏学生の金銭感覚のまんまでしたからね、これまで。清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、泣く泣く費用を捻出しました。
想像力の向こう側
先のブログの言葉を借りれば
想像力には限界がある。想像力の向こう側へは行けない。
ということになります。本当にその通りだと思います。1人ならば。
でも、妻という連れ合いがいたことで、1人なら絶対に選ばない選択を渋々、でも易々とやってのけました。少なくとも、自分の想像力の限界は越えた行動が出来ました。ちょっとだけ世界が広がった、と言えると思います。
つまり、タイトルの人生を変える一番簡単な方法は、誰かと一緒に人生を歩むことです。もちろん、夫婦でなくても、友人や恋人でもいいかも知れません。でも、自分に対して一定の強制力がある存在の方が、人生を変え易いです。特に、全然自分と発想や意見の違う人だとなおさらです。
結論としては
国際結婚すると人生変わるよ!ってことです。(笑)←それか?
その後の話
ちなみに、想像力の向こう側に行った2人はどうなったのでしょうか?(妻は自らの想像力から出ていないとも言えますが)
ヤンメイは明らかに発想が変わりました。ハワイ以降、仕事のやり方、営業時間、収入など多くの変化がありました。
オープンカーに乗って、コンドミニアムに泊まり、リゾートホテルでビーチを見ながら朝飯を食べ、無人のビーチで昼寝をし、バーベキューをしながら夕日を眺める。それがとても気持ち良かったもので、すっかり気に入ってしまいました。
すると、これを頻繁に出来るように、と気合いが入るというか、工夫をするというか。業績には波があるので毎年はなかなか行けていませんが、基準がそこになったのは大きい。確実にモチベーションになっていますね。
そして、渋々付いてきてくれた妻は。ぞっこんハワイラブで、帰国後深刻なハワイロスにおちいりました(笑)。もう、毎日窓の外を見ながら、なぜこの景色がコナの海ではないのか、とため息をつく生活を1ヶ月以上続けていたでしょうか。
余談ながら、ヤンメイ家は窓に面した対面キッチンなのですが。このデザインのイメージ元はハワイのコンドミニアムのキッチンです。壁を向いて調理なんかしたくない、開かれた窓に向かった対面カウンターがないと嫌!と現在のキッチンをデザインしてもらいました。まぁ、窓からの景色は公園の木々で、海なんかありゃしない、というか、実際の料理中に見てるのは手元なんですけどね。
見たことのない景色と体験があったという点では、妻も想像力の向こう側に行ったんでしょうね。行きたくもないところに連れて行かれたことで。
そんな、人生を変える方法についての一例の話でした。