先日、妻が手作りスイーツを用意してくれました。最近は、中国のABCクッキングスタジオでチーズケーキを覚えてきたり、洋モノに傾いていたのですが、今回はバリバリの中華風です。
なかなか日本人は目にしない珍しいスイーツだと思うので、皆さんにもお知らせしてみます。
今回は、日本ではあまり知名度がなさそうな、白キクラゲと棗の薬膳スイーツのお話。
キクラゲがスイーツ!?
そもそも、キクラゲがスイーツって冗談でしょ?って思う方もいるかと思います。一般的に日本人がキクラゲを目にするのは、中華料理の炒め物ですからね。色が黒くてペラペラの、割と歯応えのコリッとしたキノコの一種です。普通は塩気のある味に馴染みがあるかと。
実は、それとは別に〝白きくらげ〟というものがあるんですよ。やはり、キノコの一種なのですが、こちらはスープとかスイーツに使われることが多いようで。半透明でぺらぺらしている、まさに白っぽいキクラゲです。
ヤンメイもそれなりに中華料理は食べていましたし、中国には月単位で滞在経験もあるのですが、結婚するまで白きくらげなんて食べたことがなかったです。
白キクラゲの薬膳スイーツのレシピ
[材料]5人前(量は適当なので、あくまで目安です)
白きくらげ (乾燥) 50g
棗(乾燥) 100g
クコの実 30g
押し麦 20g
黒糖 50g
水 800cc
[作り方]
1.乾燥した白キクラゲを水に浸けて戻します。1時間ほど経って柔らかくなってきたら、よく洗います。また、同時に別のボウルでクコの実と棗も洗って水に浸けておきます。
2.鍋に水を入れ、白キクラゲ、棗、押し麦を1時間ほど煮ます。
3.火を止めて、黒砂糖を入れ、味を整えてます。これにクコの実を乗せたら完成!
温かいままでも、冷蔵庫で冷やしても、どちらでも美味しくいただけます。
銀耳紅棗湯の解説
これは妻のオリジナルではなく、「銀耳紅棗湯」という名前が付いた、割と中国や台湾ではポピュラーなスイーツかと。白キクラゲ自体は、葛切りとかみつ豆の食感を連想すると近いと思います。というか、その辺のメニューと銀耳紅棗湯自体が近い感じです。
ヤンメイ、貧血があるので、ライチとか食べるようにしているのですが。他にも〝血液の問題がある時はまず棗(ナツメ)〟というくらい、中国では女性に必須な食べ物が棗です。葉酸や鉄分が豊富なので、これもヤンメイに食べさせておこう、という妻の優しさから今回作られたようで。
押し麦と黒砂糖はヤンメイ妻のオリジナルアレンジです。別に、グラニュー糖や氷砂糖でも良い、というか、そっちが普通のレシピ。その方が当然、スープも透明で爽やかな色味になります。ヤンメイ家は基本的に白砂糖を使わないので、若干茶色味がありますが、これももちろん美味しいです。(アイキャッチの写真では伝わらないかもですが)
後は、もにゅもにゅした食感の良さに加えて、便通にも配慮して押し麦が加えられたのかと。スイーツに押し麦という発想がそもそも驚きでしたが、食べてみると意外に違和感なく美味しかったです。
ライチのお陰か、この白キクラゲのお陰か。最近は便通も良く出血もないので、貧血も徐々に回復してきているかと。薬膳というと、苦いとか特殊なイメージがあるかも知れませんが、こういうスイーツなら美味しいし、身体にも良いし、食べやすいので続けられそうです。
そんな、白キクラゲのスイーツが美味しかったよ、というお話でした。
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