ぐわぐわ団のまけもけ(id:make_usagi)さんが面白い記事を上げてらして。
なるほど。これはどちらが酷いのだろう?いや、ヤンメイ的には決まってるんだけど、今の世の中はどちらにジャッジするのか気になったので。珍しく、便乗、乗っかりエントリーです。
今回は、スピード重視の走り書き。前提が通じない相手とのコミュニケーションについて。
ぐわぐわ団さんの話
はい、善良な読者の皆さんは上記のリンクに飛んでくれたものとしてお話します。でないとネタバレになっちゃうので。しかも、この元ネタは4コマ漫画なので、部分的に取り上げるのは難しいのです。
いいですね?読みましたね?
では、いきます。ざっくり言うと、飲食店で「てきとうにもってきて」とオーダーしたらごっつい巨大な舟盛りを出された、というお話です。実話だそうです。注文は自分で決めましょう、と結んでおられましたが。
これ、世の人々はどう受け取るんでしょうね?
ヤンメイ的には「そこでそんなごっつい舟盛り出しちゃいかんだろう?ワイルドだけど非常識過ぎない?」とお店に批判的なスタンスです。
〝適当に〟というのはあえて解説するなら「いくつか食事(おつまみ)に適当なものを見繕ってね」という意味ですよ。みんなが普通に頼む物の範囲でのチョイスであるべき。値段も適切な範囲に収まるように計算する。それが、サービス業に求められるサービス精神ではないか、と思います。
あくまでも「そちらの出したいものを出してね」というオーダーではない、という考え。なんなら舟盛りが出された時点で「これは〝てきとう〟ではなく〝不てきとう〟ではないか」と文句を言ってもよいレベル、という解釈です。
ただ、これは大きくお店の人の良心と良識に依存した頼み方であることは間違いありません。実に日本人的!感覚が地続きである、という安心感というか、信頼感から来ていることがよくわかります。客の信頼を大きく裏切らないだろう、客に大損させるような値段の商品はチョイスしないだろう、という甘え、とも言えます。
中国でのご注文は正確に
ヤンメイ、このネタを読むなり「うぉ〜、日本人的だなぁ!」と感心しました。そう、中国人はまずこんな頼み方はしないでしょう。
中国人はまず、自分の決定権を他人に委ねたりしません。自分の人生の舵取りは自分でするのです。それは食事のオーダーであっても同じこと。自分の食べたい物を自分で選ぶ、というのが彼らのスタンダードです。細かいことにも結構エネルギッシュです。
もっというと、そこまで他人を信用することもありません。「てきとうに」とか頼んでしまうと「良きに計らえ」と受け取られて、今回のようにお店側が利益を最大化するような商品選びをされることが充分考えられます。大切なのはお客ではなく、自分の利益。
もちろん、頭の良い商売人はそんな目先の利益だけで動かないでしょうけれど。そういう人がいても全然不思議ではありません。そうしたことへの警戒が息をするように自然に出来ているのが外国人(中国人)と言えるかも。
ただ、日本人はなかなかそういう受け取り方はしませんよね?だからこそネタになったのだと思います。みんなが大舟盛りを出す世の中なら、描く意味ないですから。
日本人の普通ライン
でも、最近は日本人もなかなかドライで厳しい方が増えてるようで。特にネット上では辛辣な表現をよく見かけます。
なので、そんな人達の手にかかると、「〝てきとうに〟とか店員さん舐め過ぎ。こーゆー客、ホント困る」とか「自業自得!文句言うなら最初から好きなもん頼め」とか「迷惑客に対する見事な機転!これくらい攻めないとバカは気付かない」とかって反論もありそうだな、と妄想してしまい。
そして、それはそれで自分とは立ち位置が違うけど理がないわけじゃない。納得は出来ないけど理解は出来ます。
こういう「普通」の感覚が自分と違ってくる人、今後どんどん増えていくんでしょうね。そうした人とどうコミュニケーションすればいいのかな?今後は外国人もますます増える社会になるし、前提が成り立ちづらくなるのは目に見えています。
まずは娘とのコミュニケーションで異世代人に慣れておくことにします。年頃になってからガン無視されませんように。外国人耐性はカミさんで充分かな。そんな、まけもけさんのネタを読んで思ったことのお話でした。
《あとがき》
「もってきて」を「盛ってきて」と受け取ったって解釈も成り立つのかな?えっ、今さら???