ディスクグラインダーでタイルカットをしました。はい、もう単語から分からないかも。ディスクグラインダーという工具で、タイルを切って加工したのです。
でも、タイルを切るにはどんな刃を付ければいいのか、どうすればキレイに切れるのか、色々調べないといけなくて。先達がいるのはありがたいことですね。
そして、そんなヤンメイの試行錯誤の結果も、いつか来る誰かの役に立つように、とのエントリー。今回はディスクグラインダーで上手に簡単にタイルを切る方法のお話。
ディスクグラインダー購入
前回のペレットストーブを買うので炉台を用意する、という話から、グラインダーでタイルを切る話がどう繋がるのか。ざっくり言えば、ヤンメイの用意する炉台はタイル製で、それを自分で必要な大きさにカットしないといけなかったのです。
炉台というのはまぁ、ストーブを載せる台です。機能的には要らないんだけど、掃除の時の灰が溢れたりするので床の保護的に。というか、ぶっちゃけ雰囲気です。
それで、その雰囲気を出すための台を作るのに、1つ工具を買ってしまいました。それがディスクグラインダー。円板を回転させることで、塗装を削ったり、板を磨いたり、金属を切ったり、と幅広く活躍する工具です。調べてみるとどうやら、タイルとかレンガを切るにはこのディスクグラインダーが良いようなので。ついつい、先のpaypay祭りで買ってしまった。
さて、買ったのは高儀アースマンの変速ディスクグラインダー DGR-110SCというもの。安価な割に回転数を調節出来るのと付属品の多さが好評だったので。初めて使ったので良し悪しは分かりません。
問題なく使えたし、音も前評判ほどうるさくは感じませんでした。回転数が調節出来るからかな?ヤンメイは回転数3〜4の間で使ってました。
タイル切断の刃問題
問題は刃です。どんな刃を使うかで結果が大きく変わるらしい。ざっくり分けると、タイルを切る刃には切断砥石とダイヤモンドカッターがあり、更にダイヤモンドカッターにはウェーブとセグメントがあるのです。ほら、難しい。
アマゾンとかブログとか探してもみんな評価や言うことが違うので悩みます。そもそも、みんながタイルを切るわけではなく、ブロックや鉄パイプを切ったりもしてるし、お目当てのレビューが少ないです。
知りたいのは切れ味の良し悪しもそうですし、切れるけど割れる、欠けるとかの情報。今回のヤンメイの場合、腕の問題はさておき、タイルをキレイに切れる刃が欲しいのです。
結果、切断砥石とダイヤモンドカッターの両方を買う事に。どちらも刃1枚あたりは300円しないものがセットで売っていました。アマゾンさんから以下の商品をポチリ。ブログ曰く、切断砥石は良く切れるけど消耗が早い。ダイヤモンドカッターはそれなりに耐久性があるが割れや欠けが生じる、とのこと。果たして結果は?
切断砥石の切れ味
今回ヤンメイがカットするタイルは330mm角の厚さ8mmの物。
まずは切断砥石から。こちら、刃の厚みは1mm。かなりの粉塵と破片が飛ぶのでマスク、ゴーグル、手袋は必須とのこと。写真時はゴーグルを忘れており、バチバチ飛んできて慌てて着けました。
裏面に鉛筆で線を引き、グラインダーを回転させてから刃を当てて線をなぞっていきます。刃を当てる方向は手前に引くように動かします。その際の刃の回転方向は時計回り、自分に向かって転がってくる来る向きです。
おおっ!音はデカイし火花も破片も飛ぶし、素人にはちょっと怖い作業です。(すぐ慣れますが)
切断砥石、なかなかキレイに切れるではないですか。最初は軽く刃を当ててなぞり、あとはその線の上を繰り返し切れ目を深くしていきます。6回ほどなぞって、深さ2/3を超えた辺りで終了。なんか最後まで切らず、割る(折る)のだ、ということなのでそれに倣います。
切れ込みを入れた面を下にして、数回硬いところに叩きつけると、パリッと割れます。叩きつけると言っても、感覚的には茹で卵の殻を割る時の力加減みたいな?うん、キレイにまっすぐではないけど、なかなか良い感じ。
とは言え、油断するとダメです。緊張感がなくなるのか、2枚目のタイルはラインがガタついてまっすぐ切れません。割る時もいびつになってダメですねぇ。
そして、前評判通り、とにかく切断砥石は摩耗が早いです。ヤンメイは330mmのタイルを2枚カットしただけですが、これくらい刃がチビます。ちょっと3枚目のタイルをすべてこれでカットするのは無理な感じです。
ダイヤモンドカッターの切れ味
では、刃を替えて、ダイヤモンドカッターの出番です。種類はウェーブというタイプで、耐久性よりは切れ味を優先しているみたい。刃の厚みは1.5mm。
ですが。いやいやいや、これはないですね。切るというよりは削る、というか溝を掘っていく感じ。切り口もぶっといし、粉塵も多いです。ちょっとヤンメイの用途ではないかなぁ。まっすぐ進めるのも難しく、断面も欠けてしまったり。これはやめよう。
しかし、よもや切断砥石がここまですぐチビるとは思わず、2枚しか用意していなくって。まっすぐ切れずに失敗したりしたので、全てのカットが済む前に手持ちがなくなってしまいました。
後日、別の切断砥石を用意して残りの作業を進めることに。こちらも切れ味は良かったです。
タイルをグラインダーでまっすぐに切る方法
実は、世の中にはディスクグラインダーに取り付けて、まっすぐなカットを可能にする台が売っているのです。しかも、かなりリーズナブルに。
しかし、あとたった2枚のタイルを切るためだけに、そんな道具買いますか?しかも、切断幅は30cmまでで、ヤンメイのタイルには微妙に足りません。ヤンメイは買わずに済ませることに。しかし、フリーハンドはやっぱり不確実。
ネットを探すも、グラインダースタンド以外には、やはり固定台を自作するくらいしかまっすぐにタイルを切る方法は出てきません。
そこでヤンメイは考えました。定規的なまっすぐな当て物をして、それに沿わせてグラインダーを動かそう!いや、こんな誰でも考えそうなもの、なぜ誰も書かないのか。なんか危険でタブーなのかな?
ともあれ、ヤンメイは木の支えにグラインダーの砥石用のカバーを滑らせて、まっすぐ切ることに成功しました!ある程度の長さと高さの物を当ててそれをガイドにすると、ディスクグラインダーはまっすぐ進みます。いや、めっちゃ簡単でおススメです!
あっ、とにかく慣れない作業に夢中でまっすぐ切れた写真がないんですけど。それは次回の炉台作製編で出てきますので、しばし待て。
その他気付いたこと
・タイルはあまり大きくない方がいいかも。上記のガイドがあればどれだけ大きくてもいいかも知れませんが。やはり、まっすぐ切る部分が大きいと成功率が下がります。大きいとグラインダースタンドも使えませんしね。
ヤンメイは、サンプルで取り寄せたタイルの色味が気に入ったので、たまたま330mmのサイズになっちゃいましたけど、まっすぐ切れずに後悔しましたよ。出来れば300mm以内のタイルを選ぶと良いのでは。
・あと、ヤンメイはタイルを裏から切りましたが、切断砥石で切るならば表から切ってもいいのかも。
やはり、最後に「割る」という手順が入ると、キレイにまっすぐなラインを作るのは難しいと思います。ならば、最初から切断面をまっすぐにする方が良い気がします。裏側が割れても目地で隠れます。
・あと、このエントリーを書くにあたって知ったのですが、タイルのラインが不揃いの場合、コンクリートサンダーというもので平らにならすのもありです。つまり、コンクリート用のヤスリですね。これがあればちょっとタイルのラインが波々になっても、平らに出来たみたい。ぬぅ、リサーチ不足でした。
これからの方は用意してもいいですよね。
まとめ
- タイルをキレイに切りたいならば、切断砥石が良い。
- 切断砥石は摩耗がもの凄く早いので、沢山用意すると良い。
- まっすぐ切るにはガイドがあれば良い。
以上。今回はそんな、タイルをキレイに切るにはディスクグラインダーに切断砥石が最高だった、というお話でした。