中国といえば「1人っ子政策」が有名ですよね。「中国」といえばで連想される単語の上位にきそうです。
でも、実際に中国人に会ってみると意外に1人っ子ばかりではありません。ヤンメイ妻の友人にも兄弟、姉妹のいる中国人は結構いる感じ。
なんで?
今回はそんな、1人っ子政策の謎に迫る、久々の異文化ネタです。いや、そんな迫るほど謎でもないんですけどね。中国イメージと実際のギャップのお話。
1人っ子政策の実際
ヤンメイ、中国の最初のイメージは80年代の中学社会の授業で植え付けられました。なんか、テスト用に覚えた単語でいうと、社会主義、計画経済、1人っ子政策、万元戸、人民公社…。国の統制が強くてあまり楽しくなさそうなイメージでしたね。
中でも「1人っ子政策」って、人口抑制策として国が個人の子供の数まで統制するんだなぁ、となかなかショッキングな印象でした。
そして、うんと時が経って、実際に結構した中国人の奥さんはやっぱり1人っ子でした!
蛇足ながら、1人っ子政策について説明すると、人口が増え過ぎないよう、一戸あたりの子供の数を1人とするよう定めた中国の政策で、1979年に開始され、2015年まで続けられていました。
なのに、ヤンメイ妻のお友達には結構、兄弟、姉妹のいる人が少なくありません。実際は、1人っ子政策下でもそこまでガチガチに「子供は1人だけ!」って訳ではなかったみたいです。
1人っ子政策の例外
じゃあ、どんな家庭なら兄弟がありだったのか?簡単に言うと、都市部か田舎か、という差が大きいようです。
都市部はね、基本的に1人っ子政策です。妻の地元の友人達もほぼ皆1人っ子ばかり。妻は杭州市という中国でも有数の都市部の生まれなので。あの辺とか、上海、北京など有名都市はそんな感じで、イメージ通りの1人っ子政策エリアです。
ですが、妻の日本にいる中国人の友人達は結構兄弟、姉妹のいる人が多いようで。そうした人達の出身は、農村部とか田舎の方です。つまり、農村は人手も必要だから兄弟がいても良い、というか人手不足にならないように、むしろ2人、3人は当たり前って感じだったみたいです。
どちらかというと、都市部の人は生活にも恵まれているので、わざわざ苦労して外国で暮らさなくても地元で暮らす方が楽なので。日本に来て生活している中国人は「外国でワンチャン狙い!」みたいな、兄弟がいるような地方出身者の割合が高いのかも知れません。
その他の例外
あと、ヤンメイ妻も子供だったので事情はよく分からなかったらしいのですが。都市部でも兄弟がいる人はいたようで。
なんでも、2人目を妊娠すると、ある程度お腹が目立つ前に田舎に身を隠してしまうらしく。それで、出産してから戻ってくる、と。すると、さすがに生まれてしまった者を「殺せ」とはならないらしく、罰金でお終い、みたく認知されていたらしいです。詳しくは分からないのですけど。
そんな、イメージが先行してるけど、中国ってそこまでガチで1人っ子政策の国ではないみたいだよ。そもそも、今はもう1人っ子政策は終わっているよ、という中国紹介のお話でした。