ヤンメイ妻は中国人です。異国は日本と色々違いがありますが、日本と中国は共通点が多いですね。お年玉の習慣もその1つ。他の外国は知りませんが、中国にはお年玉があるんです。
今回はそんな、お年玉のあげ方にについて夫婦でちょっと揉めたよ、という考え方の違いについてのお話。
[contents]
中国のお年玉
中国にもお年玉の習慣があります。旧正月ですが、やはり親や親戚ほか、大人が子供にお金をあげるスタイルです。中国の場合は日本のようなポチ袋ではなく、赤くて大きいご祝儀袋に入れて渡します。
金額はまちまちなのでしょうけど、中国では一番高額な紙幣が100元札で、最近のレートでいうと1,800円くらいなので、複数枚入れないとそれなりの額になりません。なので、お年玉に限らずご祝儀をいただいたりすると、結構な札束感があります。いきなり余談。
アメリカだとカウントダウンで騒いだりはするけど、聞いた範囲でアメリカ、オーストラリア、アフリカではお年玉の習慣はないようです。同じアジアはどうなのでしょうかね?台湾はあるみたいです。
お年玉の行方
さて、世間では子供のお年玉ってどう扱うのでしょう?全額与える、一部没収、全額没収、色々ありそうです。
ヤンメイの実家は全額子供に与えてくれていました。が、どうしても欲しいものとか使い道があれば別ですが、基本的には親に預けて半ば強制的に郵便貯金でした。なので、なんかお年玉といっても合計金額が増えるのを喜んでいるだけ、みたいな現実感の乏しいものでした。
当時はまだ金利が高く、「郵便局の定期預金に入れておくと10年で倍になるんだから、使わないお金はまずは定期に」みたいな話を親がしていたような…。まぁ、今からすると夢のような時代です。
そんな経緯があり、お金に関する意識がほぼアップデートされていないヤンメイ、お年玉は一部を除いて銀行に入れるもの、という意識でいたのですが。やはり違う家庭、違う文化で育ってきたヤンメイ妻とは考えが違い、ぶつかってしまったのでした。
子供のお金と自主性
上記の通り、ヤンメイは「お年玉は銀行に貯金」派です。別にいくらとかではなく、目的のないお金はある程度まとめて定期に入れる、という自分の過去に倣っただけで、あまり深い考えや意味はありません。
ただ、収入のうちの一定額を手を付けずに貯蓄に回す、という行為を習慣化させよう、という教育目的はありました。
これまでは確認もせず、ヤンメイがヤンメイ娘のお年玉は貯金していたのですが。そろそろお金の概念も身に付いてきたし、ヤンメイ妻は合意や意思確認を大切にする人なので、ヤン娘本人に告げてみました。「おじちゃんから貰ったのは手元に持っておいて、あとは銀行に貯金しようね」と。今年、ヤン娘は計5口のお年玉を貰っております。
すると「やだ、ヤン娘は銀行には入れない!手元に持っている!!」と主張するのです。
ヤンメイは「子供が大金を持っていなくてよい、手元に置かず貯金しておけ」と言われて育っていたのでどうにも承服できません。
そこで「貯金しておけ!」、「いや、手元に持っている!」との問答がしばらく続いた後、「ヤン娘が貰ったお金なのだからいちいちあなたが口出しをしなくてよい!」との妻の一喝があり、一応この話は終わりに。
いやいやいや。貰ったお金とはいうけど、結局原資というか、その分のお返しとかは親がしているので、判断力もあやふやな子供の管理に任せるってどうなのよ?それが中国流な訳ですか?とぶんむくれていたのですが。
ヤンメイ妻曰く、ヤン娘は無駄使いをする子ではない。遊びに行って「お金を好きに使っていいよ」と言っても「大丈夫!」と他の子のようにゲームやガチャなどに使わないのだ、と。ただ、手元に置いておきたいだけなのだから、銀行に入れておくのと何が違うのか、と。
着地点
まぁ、確かにね。泥棒でも入って盗まれる、とかでもなければ、銀行に入れておくのも財布に入れておくのも同じと言えば同じです。ヤンメイの習慣とは全然違うので戸惑いましたけどね。
仮に泥棒に盗まれたとしても、それも授業料というか反省材料というか。ヤンメイの管轄ではないですし。いや、まず泥棒に入られたら1番の被害者はヤンメイじゃね?
収入の一定額を貯蓄に〜、みたいな教育も、結局は本人の性格とか自覚次第なので。学んでいく部分もあるけど、持って生まれたものも大きいからな。好きにすればいいや、と考えを改めました。
それでも「子供が大金を持たなくてよい」というヤンメイの受けた教育にも一理あるとは思うので、基本的に管理はしないけれども、所持金だけは把握しておこうと思います。先々、恐喝とかでお金を巻き上げられたりとか、お金を巡るトラブルが起きる可能性もありますから。
そんな訳で、ヤンメイ家ではお年玉の扱いは子供の自主性に任されることになりました。他のご家庭ではどんなことになっているのかなぁ?